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魔法使いと黒猫のウィズの非攻略ブログ風味です

クトゥルフ神話TRPG キャンペーン「息吹の軌跡」ハンドアウト

キャンペーンハンドアウト

 

【キャンペーン名】   :『息の軌跡』
【シナリオタイトル】:第一話『一筋の奇跡』
【作成者】        :魔人
【使用ルール】       :『Call Of Cthulhu -クトゥルフの呼び声-』
【人数】               :2~5人
TRPG初心者】    :歓迎
【プレイ時間】  :ボイスセッションで2-3時間、テキストセッションで3-4時間
【ハウスルール】 :クリティカルは01-05,自動失敗は90-95,ファンブルは96-00

 

【事前調整・準備】
動画でクトゥルフ神話TRPGタグの付いたシリーズの導入を1個でも見ていること。ニコニコ大百科等で正気度(SAN値)と狂気の関連性を想像できれば御の字です。

キャラシートの作成準備はとりあえず不要ですがキャラ設定を考えておくことはTRPGを楽しむのに不可欠です。漠然とでいいので想定しておくことをオススメします。

 

【シナリオ導入】
舞台はプレイヤー(以下PC)が住む世界と同じ現代の日本と同様。その日本の中でも奇怪な街、伊吹樹(いぶき)市。あなたは強風吹き荒れる街の異変に巻き込まれます。土曜日の昼、蚤の市の無料に貰った銀色のスプーン。それがあなたを非日常へ誘います。

 

【プレイ説明】
・ジャンルはミステリ中心でバトルは一切ありません(クラシックスタイル)。但しバトル技能を駆使した交渉や最終的に腕力に頼ることも日常にはあるでしょう。難易度は5段階評価で2といったところです。

・本キャンペーンはクトゥルー神話をベースにしています、神話生物に暴力が通用するかどうかは身の危険を持って知ることになると思います。蛇足ですが第一話は特にパラノイアにおける残機システムを踏襲していますので、ホラー要素が霞むかもしれません、みんなで明るくプレイしましょう。

 

【プレイヤーの知る知識】

  • 背景
     1.あなたは架空の街・伊吹樹市に住んでいるどこにでも居る(とは限りませんが)普通の人間です。
     2.20XX年09月上旬の土曜日の『伊吹樹ウォーク』。あなたはバザーのブースで歪んだ笑みを浮かべる妙齢の女性が無料でくれた銀色のスプーンを持ち帰りました。第一話はその夜の出来事です。『伊吹樹ウォーク』については【特記】を参照してください。
     3.キャラクター(以下、探索者と呼ぶ)は『伊吹樹ウォーク』を頻繁に利用していることとします。   
  • 探索者
        導入用に用意する個々の探索者設定はありません。職業は以下のようなものがありますが一例ですので自由に想定してください。探索者同士が知り合いかどうかはお任せします。

http://park10.wakwak.com/~kalot/trpg/cthulhu/job.htm

 

【特記(第一話ではあまり関係ないところです)】

●伊吹樹市
   嵯峨崎市、嵯木坂市、虹ヶ原市等に囲まれた地方都市です。東地区のショッピングモール『伊吹樹ウォーク』と西地区にある伊坂大学を中心にした学園都市として近年成長していましたが、何やら不穏な出来事や不祥事が起きる為、ここ数か月は呪われた街だと揶揄されています。

中でも「磯の香りがすると人が消える」、「風が囁いても人が消える」、「カルト宗教家も消える」という3つの消える噂が世間を騒がせていて特に3番目については全力で捜査が行われています。

 

ショッピングモール『伊吹樹ウォーク』
   伊吹樹ウォークは国道4XX号線沿いに存在する総合施設で、駅から離れた郊外にあります。

   おおよそ一般的に想像されるような店舗は内包しており、その規模は田舎と揶揄される伊吹樹市を注目させる規模です。オープン当初は近くを通うサラリーマンも多く期待されていたのですが、ここ数年は利用者が減る一方でさびれてきています。

   広いモールなので中にはあなたがご存知ではない謎の会場が存在するということなのですが…

 

謎のカルト宗教家たち
消えたことが確認された団体に関する一般的に知られている記事を時系列で以下に羅列します。

20XX.04.30  伊吹樹駅前にて天の摂理派フラクタルを名乗る宗教団体が地を覆う邪悪な波動の危惧の説明と演説をしていた。演説には団体のほぼフルメンバー十数人が集まっていて、それは誰からも注目をされていない演説という名の騒音だったが、唐突に声が途絶え消失したという。消失に気づいた者はその前後の動画や記事をインターネットで告げている(9月現在となってはどこが発端かわからない程度に広まっている)。

20XX.05.02  市民との仲も睦まじい外国人街の一画で宗教家と思しき団体が居なくなった。団体の中には黒いフード付きパーカーを被った背の低い者が居て、連日、ムニャムニャ唱えながら銀色の鍵の紋章が付いたフィリピン情勢の新聞を配っていたという。

20XX.05.08  築地にある宗教団体所属の多権某という者が伊吹樹市にて失踪したという話で、女性警官数人が聞き込み調査をしているところが目撃されている。その女性警官はストリーミング放送にも出ていた人物ではないかともいわれている。

20XX.07.26  神秘数学を謳う宗教学会の数名が時間に対する革命的な演算方法の発表会を公民館で行った直後に行方不明となっている。この件については殺人事件として捜査されているという噂もある。

20XX.08.31  長野県山中にあるペンションへ向かった残りの天の摂理派フラクタルも失踪してしまった。この件を受けて県警は伊吹樹市に宗教法人格全てへの避難準備勧告を要請し、市がこれに答えて発令した。